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今年も、耕す 木更津農場のtoyomax先生が野菜の育て方やまめ知識をお届けします!

2011年05月23日(月)

土は育てるもの?

toyomaxです。

ときどき、
「あそこの畑は良い土だ」とか、
「あそこの畑の土は良くない」とか、
そういう会話を耳にします。

だけど僕たちは、
「良い土/悪い土」があるんじゃなくて、
たとえば
「赤ちゃんの土」と、「ベテランの土」がある、
または、
「よく手入れされた土」と、「手入れされていない土」がある、
そんな風に考えています。

さて、そこでまず、
いままで皆さんが使っていたプランターや、栽培バッグ、
庭の土を少し調べてみましょう。

ちゃんと手入れされていますか?
ほったらかしになっていませんか?

簡単に調べる方法は、
指で土の表面をぐっとさしてみること。

人差し指をさしてみて、すっと指の半分くらいまでさされば、
よく手入れされていた土です。

力を入れないと指が入らない、
または、
ぐっと押しても全然指が入らない土は、
しばらく使われないうちに、カチコチになってしまった土です。

そんな土では
さすがに野菜たちも伸び伸びと育つことができません。

110521_1


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110521_3


たとえば上の3つの写真。
キャベツの苗を、
種類の違う3つの土に植えています。
黒い鉢の苗は他の二つよりも10日も遅れて植えましたが、

それが2週間経つと…、

110521_4

右側の黒い鉢の苗は、
あっという間に大きくなって追い抜いてしまいました。

これは土の固さの違いなんです。

左下の土は、耕作放棄地の土。
左上の土は、一年間土壌改良した土。
そして、
右側の黒い鉢の土は、照葉樹林(森林)の土。

森林の土はふかふかで、指をさすと指の重みだけで、
付け根まですっと入ります。

苗が若いころは、土の”ふかふか具合”が、
生育を大きく左右します。

なので!
まずは皆さんの土を”ふかふか”にしましょう!

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